ヒトの身体は、約60兆個の細胞から成り立っていますが、細胞の2%である1兆2千億個が毎日死滅と再生をくり返しています。
正常な生体の中では、死滅する細胞と再生する細胞は同じであり、一定の調和を保って制御されています。
しかし、細胞の再生の過程が異常を示すことにより、細胞の分裂増殖が盛んで、ヒトの生命を奪うまで無制限に増殖する欠陥細胞がありますが、この細胞の増殖を「がん(悪性腫瘍)」といいます。
がん細胞は正常な細胞より多くのの栄養を消費し、正常な組織臓器の中に侵入します。
また、がんはある程度以上になると細胞の一部が剥れ、血液やリンパ液により遠隔の臓器に転移し、その移転巣でも原発部位の場合と同様に増殖します。
がん(悪性腫瘍)には多くの種類がありますが、大きく分けると癌と肉腫の2種類に分類することができます。
また、癌と肉腫についてもさらに細かく分類され、発生部位によって異なる名称で呼ばれています。「がんの種類と分類について」
がんは、生体内の細胞に遺伝子的な変化が起ることによって発生しますが、がんの発生には多くのリスクファクターが関連しています。
がんの発生には遺伝的な要素もありますが、がんのリスクファクターをあらかじめ知ることによって、がんの発生を予防することができます。
また、がんは、自覚症状や見かけで判断することは難しいため、がんの診断には精密検査が重要になっています。
がんの治療法としては、一般的に薬物療法が行われていますが、薬剤としては抗がん剤が使用されます。
抗がん剤には「抗悪性腫瘍薬、アルキル化薬、代謝拮抗薬、白金誘導体、トポイソメラーゼ阻害薬」など多くの種類があり、それぞれが特徴的な作用を示します。
ただ、抗がん剤は、一般的な薬剤に比べて副作用の発生頻度や強さが大きいため、細心の注意が必要です。
そのため、抗がん剤による副作用を抑える薬剤などを併用することが多くなっています。
なお、抗がん剤による副作用を抑える薬剤には、「ゾフラン、カイトリル、ナゼア、セロトーン、ナボバン、シンセロン」などの制吐剤があります。
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